
コットン(綿)素材の洋服の特徴とは?
目次[非表示]
- 1.コットンって何?
- 2.綿花の産地と品種
- 3.コットン製品の特徴
- 4.コットン製品の手入れ
- 5.コットンの環境負荷とオーガニックコットン
コットンって何?
コットンはアオイ科の植物のワタから取れる毛のこと、また、そこから作られる糸などを指します。
種子を守るためについている白くてフワフワしたものがコットンになるのです。
ちなみに植物の状態のワタを「棉」と表現し、そこから取れたフワフワした繊維を「綿」と表記します。
このワタの果実のことを「綿花」とも呼びます。
弾けて、中から出てくる白い綿毛が花のように見えるため、綿花と呼ばれるようになったそうです。
綿花の産地と品種
綿花は世界の畑の3%ほどを占めており、アメリカ、中国、インド、ブラジルなど世界各国で生産されています。
かつて日本でも綿花栽培は盛んに行われていましたが、現在ではほとんど生産されていません。
また、綿花にはいくつかの品種があります。
アップランド、スーピマ、ピマ、ギザ、デシなど。
日本の在来種の和綿の中でも茨城、大島、会津、河内などがあります。
ちなみに現在流通している綿花の9割はアップランド綿です。
これらの品種によって、綿花の繊維の長さ(=繊維長)が異なり、長い繊維ほど手触りがなめらかで高級である傾向です。
その繊維長によって、中長綿、長綿、超長綿などと呼称が分かれます。
コットン製品の特徴
コットンが原料になっている最終製品はどのような特徴があるのでしょうか?
以下のようなメリット、デメリットがあると言えます。
メリット
・吸水、吸湿性が高い
・肌触りが良くなめらか
・通気性が高い
・染めやすい
コットン繊維は中央が空洞になっている中空構造になっています。
そのため、風の通り道ができるので通気性がよく、湿気を放出しようとする時の気化熱で涼しく感じます。
反対に冬の寒い時期には熱が放出されにくくなるので、保温性があります。
染料に使用されるアルカリ性に強く、染まりやすい性質も持っており、化学繊維では難しい製品染めも行うことができます。
デメリット
・シワになりやすい
・縮みやすい
水分を吸収しやすいというメリットの反面、乾燥機などで急激に乾燥することで縮んでしまうトラブルも発生します。
メリットデメリットはありますが、非常に使い勝手がよい繊維であると言えます。
それゆえに、天然繊維の中でも一番コットンが最終製品に使われていると言われています。
コットン製品の手入れ
すでに説明した通り、アルカリ性に強いという特徴がありますので洗濯は比較的しやすいのですが、縮みやすいというデメリットがあります。
ですので、干し方や乾燥方法には注意する必要があります。
コットンシャツなどはなるべく乾燥機は使わずに脱水機から取り出した後に、シワを伸ばしてから干すようにしましょう。
コットンの環境負荷とオーガニックコットン
今まで紹介してきたように、非常に使い勝手もよく、風合いもよい素材のコットンですが、環境負荷が高いという側面もあります。
栽培にあたり農薬や水を非常に多く使う必要あることが、その例です。
「世界の畑のうち綿花畑が占める割合は3%にもかかわらず、世界で使われる農薬の6%を占める」「Tシャツ1枚に使われる水は約2,700L」などの数字が言われています。
それらの問題解決の一助になるのが、オーガニックコットンと言われています。
オーガニックコットンは各国の有機農法に従い化学肥料や化学農薬を使用しない、オーガニックコットンの多くが、雨水などの天水を使用している、などの特徴があります。
オーガニックコットンは綿全体の1%程度しかないですが、より多くのオーガニックコットンが選ばれると素敵ですね。
いかがでしたか?
MY WILLサイトの中にはコットン素材についてのご紹介もあるので、ぜひご覧ください。
ORGABITSリンク(https://my-will.jp/service/orgabits)
TRUECOTTONリンク(https://my-will.jp/service/truecotton)