catch-img

麻の特徴とは?


目次[非表示]

  1. 1.麻とは? 
  2. 2.麻の種類
  3. 3.麻製品の特徴 
  4. 4.麻の環境負荷について

麻とは? 

様々な種類の植物の茎や葉から採取される繊維を総称して広義の麻と呼んでいます。 
比較的歴史は長く、エジプトのミイラが麻の布に包まれていたり、日本では縄文時代から使用されていたと言われていたりします。  




麻の種類

先程述べたように、麻には多くの種類があります。 

まず大きな分類として、「靭皮繊維」と「葉脈繊維」に分けることができます。 
この分類は繊維が取れる場所によって分けられます。 

靭皮繊維:茎の靭皮部分(表皮の内側にある部分)から取れる 
葉脈繊維:葉脈、葉っぱから取れる 

靭皮繊維は葉脈繊維よりも柔らかく、衣料用途に使われることが多いです。 
逆に葉脈繊維はロープや麻袋などの産業用途で使用されることが多いです。 

それぞれの具体的な種類の名前を挙げていきます。 

靭皮繊維 
亜麻(リネン)、苧麻(ラミー)、大麻(ヘンプ)、黄麻(ジュート) 

葉脈繊維 
マニラ麻(アパカ)、サイザル麻(サイザル)、ニュージーランド麻(マオラン) 







麻製品の特徴 

では、ここからは主に衣料用に使われる靭皮繊維、その中でも代表的なリネンとラミーの特徴についてまずは見ていきましょう。 


1.繊維の強度が高い 
天然繊維の中でかなり強靭で丈夫。水分を含むと強度が高まります。

2.涼感を与える
シャリ感のある風合い、接触冷感、通気性があるため、夏物衣料に好まれます 。

3.しわになりやすい 
手入れが難しい点でもありますが、逆にこのしわによって肌との接触面が少なくなり、清涼感のある肌触りにも繋がります 。

 
主にこのような特徴があります。 

涼しげな素材の代表格ですので、夏物のアイテムに多く使われます。 
天然繊維といえば綿(コットン)が一番メジャーですが、夏では涼しげなリネンがシャツなどに好んで使われます。




また、同じ靭皮繊維の中で、黄麻(ジュート)というものがあります。 

黄麻という名前は聞き馴染みがなくても、ジュートという言葉は聞いたことがあるかもしれません。 
ジュートと言えば、無印良品のジュートのバッグが大人気で完売し、話題になりましたよね。 

ジュートは汚れや匂いがつきにくく、強度が高いので長持ちという特徴があります。 
ただし、洗濯ができないのがデメリットと言えるかもしれません。 




麻の環境負荷について

麻のサステナビリティについて 
結論から言うと、麻は比較的サステナブルな素材と言えます。 

まずは、その強度に特徴があります。 
手持ちの服を長く大切に着ることがサステナブルな世の中にするためには非常に大事ですが、麻素材は非常に強度高いため長く使うことができます。 
冒頭にも述べた古い時代の麻素材のものが残存していることからも、その耐久性の高さがうかがえます。 

また、麻はコットンに比べて短期階で勢いよく育つため、除草剤を使う必要がなく、使用する水も少なくて済みます。 
ただし、リネンは土の栄養を一気に使ってしまうために、土地を痩せさせてしまうという問題もあります。 

そこで近年サステナビリティが高い衣料用素材として注目されているのが、ヘンプです。 

ヘンプは上述の通り、除草剤が不要な上に、農薬や化学肥料が不要、成長が早いといった特徴があり、輪作が可能というメリットもあります。 
また、栽培する場所を選ばす、寒冷な土地でも温暖な土地でも栽培することができます。 
(北極南極などの極端な場所は別ですが・・・) 

さらにヘンプは抗菌、制菌、消臭、UVカットなどの特徴があると言われるとこともメリットです。 

そんなヘンプが広まるために、一つ大きな難点があります。 
それは、法律上品質表示で「麻」と書くことができないことです。 

日本の法律上「麻」と表現できるのは、リネンとラミーに限られてしまい、ヘンプは「植物繊維(ヘンプ)」のような表記にしなくてはなりません。 
こういった表示をしなくてはならないので、消費者の方になんだかよくわからないという印象を与えてしまうということが、一つ課題かもしれません。 




いかがでしたでしょうか? 

弊社は麻素材をはじめ、様々な天然繊維を扱っております。 
気になることがございましたが、お気軽にお問い合わせください。


Contactお問い合わせ

ご相談・お問い合わせはお気軽に!

人気記事ランキング

カテゴリ一覧

タグ一覧