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サステナブルとエシカルの違い


目次[非表示]

  1. 1.サステナブルとエシカルの違い  
  2. 2.アパレル業界におけるサステナブルとエシカル
  3. 3.サステナブル、エシカルな取り組み  
  4. 4.まとめ

サステナブルとエシカルの違い  

昨今サステナブルやエシカルという言葉を耳にする機会が増えたのではないでしょうか。 

「なんとなく聞いたり使ったりしているものの、それぞれどういう意味なのかピンときていないんだよな・・・」という方もいらっしゃると思います。 

今回のブログでは、最近注目されているそれらの言葉の意味をアパレル業界での意味合いにフォーカスしながら説明をしていきます。 


サステナブルというのは、英語のSustainableから来ています。 

Sustainableはsustain(持続する)とable(できる)という言葉からできています。 

したがってSustainable=サステナブルは「持続可能な」という意味になります。 

主に地球環境や人権などの社会問題の文脈で使用されることが多いです。 

人類と地球が今後も存続していけるように、という大局的、長期的なニュアンスが強いです。 


エシカルは英語のEthicalから来ています。 

倫理的な、道徳的な、のような意味の言葉です。 

サステナブル同様に環境や人権に配慮したモノ・コトに対して使用されることも多いので、サステナブルと同義語として使用されることも多くあります。 

違いを挙げるとするならば、より個々人の行動や選択という身近なものに対して使用されることが多いことでしょうか。 

サステナブルは大局的、長期的な視点なのに対し、エシカルは個々人の目の前にある、一つ一つの選択や行動に視点を置いている、と言うことができるかもしれません。 


上記のようにサステナブル、エシカルという言葉は微妙にニュアンスが異なりますが、その目指しているところは同じと言えます。 

そういった意味で、サステナブル、エシカルともにSDGsのゴール達成のために大事な考えであるのではないでしょうか。

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アパレル業界におけるサステナブルとエシカル

サステナブルやエシカルという言葉は広く様々な場所で聞きますが、アパレル業界でもかなり増えています。「アパレル業界は全世界の温室効果ガスの8~10%を排出している¹」と言われているなど、アパレル業界は環境に良くない業界と言われていることもあり、昨今サステナブル、エシカルな取り組みをする企業、ブランドが増えているように思います。 

ファッション業界においてですが、「サステナブル」という表現の方が環境に配慮した傾向、「エシカル」と表現の方が、人権や動物の命を守るという観点に基づいている傾向があるのではないでしょうか。 




サステナブル、エシカルな取り組み  

では具体的なサステナブル、エシカルなアパレル業界における取り組みについて見ていきましょう。 

まずは素材を変えるということが挙げられます。 

企業が今まで通常のコンベンショナルコットンで作っていたものをオーガニックコットンやBCIコットンの素材に変える、皮革商品ではなくマッシュルーム由来のような代替素材のレザーに変える、などでしょうか。 

また、消費者の方がどのようなアパレルを購入するか、ということ非常にインパクトを持った行動になります。 

上記のようなオーガニックコットンや代替素材といった環境に配慮された素材の商品を購入する行動も消費者の立場から参加できるサステナブル、エシカルな行動です。 

また、適量購入ということも非常に大きいことです。 

ここ30年で国内市場規模は70%程度になっているにもかかわらず、国内供給量は約2倍になっているというデータもあります² 

ですので、一つ一つの商品を大事に長く使うだけでも、とてもエシカルでサステナブルな行動と言えますし、誰でもいつからでも始められることではないでしょうか。 

同様に、寿命を迎えた服の処理方法も考えてみましょう。 

単純に燃えるゴミで出してしまうのではなく、まだ使えるものは誰かにあげたり、フリマアプリに出品したりすることで、次の人にバトンを渡すこともできます。 

物理的に着用が難しいことも、自治体や店舗での回収サービスに出すことで、リサイクルされたり、ウエスに再利用されたりすることもあります。


まとめ

エシカル、サステナブルという言葉で、微妙にニュアンスは異なりますが、本質的には同じ方向や目的に沿った言葉と言えるのではないでしょうか。 

また、エシカル、サステナブルと聞くと、難しくてお金がかかる大変なものという認識もあるかもしれませんが、今目の前にあるものを愛して長く使うだけでも始められるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。 



1 国際連合広報センター「持続可能なファッションのための国連アライアンス」とは? 

(https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/33203/) 

2 環境省_サステナブルファッション 

https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/(https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/) 

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