
廃棄食品で染めるFOOD TEXTILEの染色方法とは? 季節を感じるFOOD TEXTILE商品のご紹介
●FOOD TEXTILEとは
FOOD TEXTILEは、廃棄予定の野菜に含まれる成分を抽出し、それを染料として生地や糸を染め上げて新しいアイテムに生まれ変わらせるサステナブルなプロジェクトブランドです。
また、FOOD TEXTILE商品タグのQRコードを読み取ると染色に利用した食材の情報が確認できるなど、トレーサビリティシステムを導入することで透明性のある取り組みにもなっています。
※QRコードを付ける場合は、専用の下げ札を購入いただきます
●染料の種類
洋服にはたくさんの色がありますが「何で染めているか」「どう染めているか」を考えたことはありますか?
色を染める材料の「染料」 にはいくつか種類があります。
中でも代表的な“天然染料”と“化学染料”の2つを見ていきましょう。
いったいどのような違いがあるのでしょうか?
まずは歴史の違いがあります。
天然染料は今から約10,000年前の縄文時代からの染色方法に用いられる染料、
化学染料は今から約160年前の江戸時代から明治時代の染色方法に用いられる染料です。
また、それぞれの特徴にも大きな違いがあります。
天然染料の良さは
・原料が自然由来なので安全性が高い
・中には抗菌消臭*があるものも
・絶妙なニュアンスの色
と言われています。
天然染料は自然の植物を煮て、染残りを川に捨てるというプロセスのため、
自然を汚さず、作業者にも有害な影響を与えることはありません。
また、効能を持つ染料の代表例として、藍(アイ)は抗菌効果や防虫効果があると言われています。
食品の種類によっても抗菌効果や消臭効果が得られるものもあります。
一方で化学染料の良さは、
・質が安定している
・安価である
・強い色が出せる
と言われています。
FOOD TEXTILEの染色は、従来ある草木染めではなく天然染料を約90%、
化学染料を約10%使用したハイブリット染色法です。
天然染料100%でももちろん可能ですが化学染料を10%いれることで色もちが良くなるため、
長くアイテムをお楽しみいただけます。
このように、FOOD TEXTILEは両方の長所を融合し染色を行っています。
※一部試験データ取得済み
●春を感じる染色に使える食品のご紹介
【さくら】
さくらの塩漬けを使用。
FOOD TEXTILEでは古くなり出荷できない食用の桜を回収して染色をしています。
【抹茶】
抹茶パウダーを使用。
抹茶味のお菓子、チョコ、アイス、シフォンケーキ、ラテなどに使用されている抹茶パウダーです。
FOOD TEXTILEでは粒子が荒く規格外となった抹茶パウダーを回収して染色しています。
●最近のコラボ商品
2023年の1月19日(木)~2月14日(火)の期間限定で、辻󠄀口博啓シェフがオーナーシェフを務めるパティスリー「FORTISSIMO H」で自社農園から出たカカオハスク(カカオ豆の外皮)から抽出した色で染色したオリジナルエコバッグと巾着が販売されました。
カカオをチョコレートとして楽しむだけでなく、ただ捨てられるだけのカカオハスクを色として再活用することで、自社農園のカカオ豆から抽出できる自然な優しい色合いが楽しめるコラボレーションとなりました。
こちらに関するPRTIMES記事はこちら
販売されたエコバック
いかがでしたか?
FOOD TEXTILEでは、服からエプロン、靴、バックと様々なアイテムを廃棄食品で染めています。FOOD TEXTILEのInstagramには、どのような廃棄食品で染めることができるのかなどの情報が載っていますのでぜひご覧ください。
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