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世界最大のサステナブルコットンプログラム“BCIコットン”とは?

Better Cotton Initiative 略して“BCIコットン”をご存知でしょうか。

“BCIコットン”とは、国際NGOのBetter Cotton Initiative の綿花栽培における環境への負荷を軽減しながら、農家の生産性も維持できるよう課題解決に取り組むプログラムです。
豊島も2017年よりメンバーシップに加入している、今注目を集めるBCIコットンについてご紹介します。
※豊島は綿花においてBCIメンバーシップに加入しています。


目次[非表示]

  1. 1.BCIコットンとは?
  2. 2.コットン栽培における課題
  3. 3.マスバランスモデルとは
  4. 4.拡がるBCIメンバーシップ



BCIコットンとは?

“BCIコットン”とは、綿花栽培における環境への負荷を軽減しながら、農家の生産性も維持できるよう課題解決に取り組むプログラムです。
BCI認証を受けた綿花は年々増えており、全世界のコットンの生産量の約20%を占めています。

コットンの使用量は年間2,600万トンにも上り、これは約370億万本のジーンズに相当します。コットンビジネスは何百万人もの生活を支えている一方、コットン栽培には大量の農薬や水が使用されているため、環境負荷が大きい産業として問題視されています。

私たちの暮らしになくてはならない天然資源であるコットン産業の持続可能性は、コットン農家とコットンをビジネスとして利用する企業、双方にとって重要な課題です。


公式ホームページ(ASSC)はこちら


コットン栽培における課題

通常のコットン栽培では、今もなお大量の農薬や水が用いられているとお話ししましたが、これは、コットン農家が大量のコットンを、安価に、そして効率的に栽培するために選択せざるを得なかった苦渋の選択です。
年間2,600万トンにも上る膨大なコットンは23カ国230万世帯の農家によって収穫されていますが、その農家の99%が小規模農家で、日々の生活にかかる支出よりもコットンの収入が下回る世帯も少なくありません。こうした小規模農家では、その日を生きていくために安易に栽培方法を切り替えることができないのです。  
 
効率よく大量のコットンを収穫しなければならない現状、ひいては、コットン栽培が環境に負荷をかけ、コットン農家が犠牲になっている姿は、サプライチェーンの要求の影といえます。
BCIは、この問題を解決するためには、アパレル、ブランドが率先して膨大な流通量と複雑なサプライチェーンそのものを全体的に変革することが必要だと考え「マスバランスモデル」を採用しています。


マスバランスモデルとは

BCIでは、加盟している農家のベターコットンに対してBUUCというクレジットを付与します。マスバランスモデルとは、BCCUクレジットがついたコットンを投入した量に応じて、生産する製品の一部をBCCUコットンとして生産したと見なす方式です。
これまでの認証モデルで課題とされてきた、追跡の複雑さをクリアした方法が「マスバランスモデル」といえます。



BCCUコットンは加盟しているユニットであればどの工程からでも購入できますが、最終製品にベターコットンが含まれていると主張することは一切できません。BCIで注文した糸や生地が必ずしもBCI製品とは限らないからです。これはマスバランスモデルを採用していることが理由です。

BCIからベターコットンを購入した代金は、綿花農家により持続可能な農法をトレーニングするためなどに活用されます。


詳しくはASSCのサイト(Better Cotton オーダー)をご確認ください。


拡がるBCIメンバーシップ

2019年7月時点で、BCIの会員数は1,952メンバーとなり、生産者や企業のベターコットンに対する理解や関心が広まっていることがわかります。


BCI加盟のブランドや小売りは、欧米のグローバル展開をするブランドを中心に年々増加しています。

コットン農家だけではなく、紡績や織物など生産を担う企業、ブランド、生活者、できるだけ多くの方にBCIを知ってもらい、一人ひとりがベターな選択をすることで、確かに農家の労働環境は改善されていくはずです。
ファッションが抱える地球環境への課題もこうした小さな選択の先に、明るい未来が待っているのではないでしょうか。


豊島は2017年より綿花におけるBCIのメンバーシップに加入しています。

MY WILL素材以外にも、様々な視点でサステナブルな洋服作りに取り組んでいます。

先日の展示会では、BCIコットンの説明を含めた「オーガニックコットンセミナー」を開催しました。

過去のセミナーがご覧いただけますので、是非プレスリリースも併せてご覧ください。


■8/16配信

「需要の高まる「サステナブルコットン」オンラインセミナーを開催、250名が参加! 世界的に主流のBCIコットンについての解説も」


BCIコットンについては、お問い合わせフォームよりご連絡いただけますと幸いです。

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